朝雅率いる追討軍が伊勢国に入ってから十日が過ぎたが、軍議を開いたものの、それより先に進撃する様子はなかなか見せない。 反乱軍の前線基地ともいうべき富田の城郭では、その主たる富田基度が斥候を努める識之助から追討軍の様子を聞いていた。「日が経つ…
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