たまりかねた重保は、「お言葉が過ぎませぬか」 「何っ」「ご恩を受けております鎌倉殿をかように悪し様におっしゃるのは如何なものかと」 重保にしてみれば、父から戒められていた手前、辛抱を重ねたつもりであったが、あまりの朝雅の言いぐさにやむにやま…
重保は成清の心配や父の言いつけを先ずは理解し、大過なく役目を果たすことを心がけていた。 同じく使者の一行に加わっていた北条政範は、実母の牧の方が重忠のことを悪し様に言っていたからなのであろうが、重保に対して、露骨に嫌そうな態度を見せたりもし…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。