仁和寺に着いた左近は、門前にいた寺男に訳を話し、上覚の添え状を手渡した。 程なく、若い学僧が出てきて、左近を静遍のいる一室へと案内した。 部屋の片隅にやや小型の琵琶がたてかけられているのが目につく。 白象の文様が飾られてあった。「よう来られま…
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