2014-01-01から1年間の記事一覧

歴史小説パーク・新装オープンです!

平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。 さて、歴史小説パークは本日より、旧フルーツブログを引き継ぎ、はてなダイアリーで新装、本格的スタートとなります。引き続き「あなたの心の糧になる物語」をモットーに精進致したいと思いますので、今…

畠山重忠・第十三章<馬なれど:>

木曾義仲を討ち果たした鎌倉軍は休む暇もなく、福原の平家追討に向かった。その鎌倉軍に、かつて後白河法皇側近による平家転覆の陰謀に加わりながらも、同志を平家に密告した多田行綱が与力を申し出てきた。返り忠ゆえに源氏一門からも疎外されていた行綱は…

畠山重忠・第十二章<宇治川を越えろ>

平家に代わり都入りした木曽義仲であるが、その傍若無人な振る舞いは貴族たちの反感を買った。後白河法皇はついに鎌倉の頼朝に義仲追討を命じた。頼朝の名代として上洛する義経に従う重忠。かつて父の重能が助けてやった幼い命を討たなければならなくなった…

畠山重忠・第十一章<父の矜持>

破竹の勢いで北陸道を進軍する木曽義仲はかつて重能と斎藤実盛が助けてやった幼い命であった。その義仲への追討軍に重能も実盛もいる。数奇な運命に翻弄されながらも、武士としての矜持を懸命に保とうとする人々の姿は:。 92 http://www.olivenews.net/ne…

畠山重忠・第十章<相克の萌芽>

富士川では戦わずして勝利を収めた頼朝は平家追討のための上洛よりも坂東での体制固めを優先させた。ところが、奥州から駆け付けた義経とは思惑の違いが:。 伊勢三郎や武蔵坊弁慶などのあぶれ者を抱えた義経軍団と在地豪族たちとの間の葛藤も:。一方、都で…

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畠山重忠・第九章<父子の間に河ありて>

頼朝に味方し、新たなる政権樹立に尽力することを決断した重忠であるが、それがゆえに新たな難題と向き合わなくてはならなくなった。大番役として在京中の父重能はかつて頼朝の兄である悪源太義平からまだ幼い義仲を敵の子として殺すよう命ぜられたことがあ…

畠山重忠・第八章<赤旗か白旗か>

母方の祖父である三浦義明を死に至らしめた重忠は、帰郷すると、母に詫びた。 「私を父の敵として刺してください」しかし、母は「たとえ兄と弟、父と息子が干戈を交えるとも、母がわが子の命を奪うことは許されない」 石橋山の合戦に敗れるも、房総半島で再…

畠山重忠・第七章<傷だらけの初陣>

伊豆に幽閉の身となっていた源頼朝がついに起った。父が大番役として在京、その留守を預かる重忠はその頼朝を追討すべく、弱冠十七歳ながらも初陣! しかし、母親の実家である三浦一族は頼朝に味方。苦悩の重忠を補佐すべく、側近の榛沢成清らは和解の道を探…

畠山重忠・第六章<心を伝えど>

以仁王は憤死しても、その令旨は諸国の源氏に伝わった。その頃、大番役のために上洛してきた畠山重能はかつて殺されるはずの命を助けてやった木曽義仲に自重を促す書状をしたため、入れ替わりに帰郷する倅の重忠に託した。しかし、時代の流れはとどめようも…

畠山重忠・第五章<定め難き世に>

以仁王と源頼政の反乱は平家の栄華に陰りが見えてきたことを象徴する事件であった。そして、重忠の青春にも転機が訪れる。 37 http://www.olivenews.net/news_40/newsdisp.php?n=128229 38 http://www.olivenews.net/news_40/newsdisp.php?n=128358 39…

畠山重忠・第四章<跡を継ぐ者の器量>

平家が全権を掌握した治承三年の政変のさなか。重忠は清盛と面会する機会を得た。海のシルクロードも視野に入れた壮大なる政治構想は若き重忠の心を捉えていた。しかし、今様の師匠でもある左近は「跡を継ぐ者の器量を見極めるべきだ」と言う。 32 http://…

畠山重忠・第三章<裏切り者の言い分>

「京に来たら、今様を教えてやる」傀儡子の左近に言われていた重忠は、指定の場所を訪れた。白拍子の磯禅師の家であるが、そこで静という少女と出会う。一人前の白拍子を目指す静とともに、重忠は今様の稽古に励みだす。しかし、その頃、後白河法皇を黒幕と…

畠山重忠・第二章<海辺の人々>

氏王丸は元服し、畠山重忠と名乗ると、父重能が臣従している平知盛のもとに奉公すべく、上洛の旅についた。途中、大番役のために同じく上洛予定の母方の伯父三浦義澄に挨拶すべく、相模三浦を訪れた。早くも平家政権に批判的な議論を展開する三浦家の従兄弟…

畠山重忠・第一章<人に忍びざるの心あり>-歴史小説パーク-

平家が全盛時代を謳歌していた頃、現在の埼玉県深谷市にあたる武蔵畠山に氏王丸という少年がいた。学問、武芸に非凡な才能を見せるも、狩だけが嫌いであった。むやみに鳥や獣の命を奪うことには耐えられなかった。そんな氏王丸に父畠山重能の盟友でもある斉…

歴史小説パーク移転

歴史小説パークは、長い間お世話になっていましたフルーツブログが平成26年11月末日にサービスを終了するため、はてなブログに移設することになりました。平素ご愛顧いただいております皆様には日ごろのの御礼とアクセスにお手数をおかけしますことへの…