2015-01-01から1年間の記事一覧

ネット大河小説・畠山重忠

厳戒態勢の六波羅屋敷に幽閉されている磯禅師と静を救出しようにも、女二人を連れて洛外へ逃れるのはとうてい無理であった。手をこまねいている左近の耳に静の歌声が。その意味するところは? 第172回 http://www.olivenews.net/news_40/newsdisp.php?n=1…

ネット大河小説・畠山重忠

京に戻った左近。上洛した北条時政ら鎌倉方の武士が駐屯する六波羅の旧平家屋敷前で文覚に再会した。かつては人妻に恋慕したばかりか誤って命まで奪ってしまった文覚は今、平家の嫡孫の助命を嘆願している。その文覚の口から思わぬ話が:。 第170回 http:…

ネット大河小説・畠山重忠

ついに頼朝は義経追討の意を重忠ら御家人の前で表明した。「我と思わん者は急ぎ上洛せよ」。だが、義経の側にはかつて重忠が思いを寄せた静がいる。左近に対しては頼朝の立場を代弁した重忠ではあったが:。 第169回 http://www.olivenews.net/news_30/ne…

ネット大河小説・畠山重忠

あからさまに頼朝を批判した左近に対して、鎌倉政権の意義を説く重忠。そこには厳しい現実の中で生きなければならない者たちの苦悩がにじみ出ていた。が、左近の口からは思いも寄らぬ話が:。 第168回 http://www.olivenews.net/news_40/newsdisp.php?n=1…

ネット大河小説・畠山重忠

頼朝と義経の亀裂は決定的となった。重忠は兄弟同士の争いを危惧しながらも、新たなる世を創り出そうという流れを止めることはもはやできないことを悟っていた。そうした折り、久方ぶりに左近に再会した。 第166回 http://www.olivenews.net/news_40/news…

ネット大河小説・畠山重忠

武功により領地は安堵されたとはいえ、叔父との境界争いを抱える熊谷直実にとっての朗報が。それは重忠の祖父に当てた直実の父からの書状であった。これを頼朝が訴訟機関として設置した問注所に提出すれば:。感涙を流す直実に重忠は弱小領主の苦悩を改めて…

ネット大河小説・畠山重忠

鎌倉に帰還した北条義時は重忠の前で義経への憤懣をぶちまけた。政治と軍事の一体化 という頼朝の方針を堅持する鎌倉御家人たちには義経の言動は傍若無人なものと映っていたのである。「源氏には冷たい血が」という亡き父の言葉が今も耳に残る重忠は:。 第…

ネット大河小説・畠山重忠

神器奪取を果たせぬままに帰洛した左近。密かに後白河法皇の仮の御所を伺うと、幼い後鳥羽天皇を膝に乗せながら、闘鶏を始めた。鶏は双方とも白。源氏の旗も白である。平家を滅ぼした後は、頼朝と義経の兄弟の仲を裂こうとしている。あまりのおぞましい策謀…

ネット大河小説・畠山重忠

堂々の勝負で最後には敵と和した重忠の先祖に比べ、頼朝の父は家人の裏切りのために入浴中に惨殺された。涙ながらに父の悲劇を語る頼朝は武士の道理に基づく政を目指していた。が、そのためには肉親の情も:「源氏には冷たい血が流れている」 重忠は亡き父の…

ネット大河小説・畠山重忠

壇ノ浦の戦いから約一ヶ月後、重忠は頼朝から先祖である平良文の武勇伝について聞かせて欲しいと頼まれた。亡き父からも聞いていた逸話を熱く語る重忠。 それを聞く頼朝の真意は? 第158回 http://www.olivenews.net/news_40/newsdisp.php?n=147508 <関…

ネット大河小説・畠山重忠

義経軍の斥候に混じった左近はついに安徳天皇らが乗ってるであろう大型の唐船に忍び込んだ。ここから傀儡子の秘術を駆使して、神器を奪い取る手はずであったが:。六波羅にて栄華を誇った平家一門の滅亡の日、坂東の重忠にも人生の:。 第156回 http://ww…

ネット大河小説・畠山重忠

若い雑兵に見破られたくらいで、大志を諦めてなるものか。斜に構えているような左近は珍しくも熱くなっていた。その頃、留守部隊として坂東に残っていた重忠は? 第154回 http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=147272 第155回 http://www.…

ネット大河小説・畠山重忠

平家から神器を奪取すべく屋島に赴いた左近に謎の男が立ちふさがる。 152回 http://www.olivenews.net/news_40/newsdisp.php?n=147164 153回 http://www.olivenews.net/news_40/newsdisp.php?n=147218 作:菊池道人 http://www5e.biglobe.ne.jp/~manabi/book…

ネット大河小説・畠山重忠

屋島の平家から神器を盗み出し、戦乱を終息させることを目指す左近は途中、阿波国で近藤親家から情報を収集するなど、着々と準備を進めていた。しかし、兄範頼の苦境をみかねた義経は後白河法皇に平家追討への援軍を申し出る。 第150回 http://www.oliven…

ネット大河小説・畠山重忠

「神器さえ戻れば、戦は終わりだ」伊勢三郎の言葉に左近は原点に戻って考えた。「雅やかな世を取り戻すには、毒を以て毒を制す」だが、法皇の放つ毒が過剰になっている。その毒を消すにはやはり毒しかないのか。そこまで考えた左近は自らの過去を振り返り、…

ネット大河小説・畠山重忠

重忠と同じ秩父一族の河越重頼の娘が義経に嫁ぐことに。これを機に坂東の御家人と義経との絆を固めることで、兄頼朝と和解の道もと期待を抱かせるが:。 鶴岡八幡宮の神楽の宴で今様を歌う重忠。同じ頃、遠く離れた京都でも静が同じ歌を歌う。 第147回 ht…

ネット大河小説・畠山重忠

平家追討の二度目の遠征軍。重忠はメンバーからはずれた。奥州の藤原秀衡の動向が不透明なため、北の守りを固めるとという頼朝の戦略的配慮もあったが、病床の父に孝養を尽くすようにとの暖かい言葉も。重忠はそれに感激するも、父は源氏の冷たい血を忌み嫌…

ネット大河小説・畠山重忠

武勲をたてながらも兄頼朝からの評価が低い義経を後白河法皇は神泉苑に招き、白拍子の芸でもてなした。自身も兄に憎まれた体験を話しながら、手なずけようとする法皇の魂胆を察した義経は警戒するが。そして、新たなる恋も:。 第145回 http://www.oliven…

ネット大河小説・畠山重忠

久しぶりに磯禅師宅を訪れた左近。娘の静もすっかり大人びて美しくなっていたが、彼女の心にはすでに重忠はいないようにも思えた。そして、今や彼女の心をときめかせているのは、老若男女、身分の上下を問わない人気者となっている義経であった。あまりにも…

ネット大河小説・畠山重忠

後白河法皇の「毒を以て毒を制す」は「雅やかな世」を取り戻すための手段と信じて、その耳目の役割を果たし続けてきた左近であるが、結果的には動乱を誘発するだけであると気づき、源平の和解を法皇に建言するようになっていた。しかし、法皇は武士勢力排除…

ネット大河小説・畠山重忠

頼朝が平頼盛を厚遇したのは、命の恩人である池禅尼の子ということもあるが、神器の穏便なる返還への布石でもあった。その一方で、政治・軍事の一体化で御家人の統制を目指していたが、その過程において義経の行動が障害となっていた。 京都に滞在した経験を…

執筆再開!中盤から後半へ。

人質として頼朝のもとに預けられた志水冠者義高が殺された。父義仲は朝敵として討たれ、それへの復讐を防ぐためであった。非情なる政治の現実は、残された者たちをも傷つける。たとえば、義高に幼い恋心を抱いていた許嫁の大姫であり、かつて幼い義仲を殺す…

近々執筆再開!

平素は格別のご高配を賜りありがとうございます。たいへん長らくお待たせ致し、恐縮にございますが、「畠山重忠」は近日中に執筆を再開する予定ですので、どうか今しばらくお待ち頂ければ幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。 にほんブログ村 に…