五辻殿の寝所。 夜更けに、後鳥羽上皇は目を覚ました。 障子の外が異様に明るい。 火でも焚いているかのようだ。「我が姿を見たまえ」 という声。「何者ぞ」「我が姿を見たまえ」 繰り返し呼ぶ声に、上皇は障子を開けた。「あっ」 驚きの声を出したきり、上…
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